『夜空の花』

いつもより少しだけ 明るい北の空を
僕はただ一人で眺めている
こんなに綺麗に舞う 夜空の花なのに
僕はたった一人で眺めている

孤独を感じた季節は もう何度目になるだろう
涙をこらえる夜も数え切れず

あぁ 今頃あなたは何を想っていますか?
あぁ まだ僕の顔ははっきりと思い出せますか?

部屋の窓を乗り越えて 屋根の上に飛び移って
夜空の花を見ながら 寝転がった

これでホントに良かったか ときどきわからなくなるよ
あの時違う未来はあったのかな…

あぁ 今頃あなたは何をしていますか?
あぁ 隣にいたらどんな顔をしてくれますか?
そんなことをいつまでも考えてしまいながら
名残惜しげに 花火の雫が落ちた

灼けた香りを運んでくる風
言葉にならない切なさが込み上げてくる

あぁ 今頃あなたは何を想っていますか?
あぁ まだ僕の顔ははっきりと思い出せますか?
そんなことを何気なく考えてしまいながら
またひとつ 花火が泡のように弾けた

2006/9/4 だふ


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